[文芸山口」合評会に参加して

こんにちは。山口市役所ちかくの司法書士山本崇です。

このホームページの中でも書いていますが、私は大学と大学院でフランス文学の研究をしていたことがあるためか、今でも割とよく本を読む方だと思います。その関係でここ最近もう少し文学に関わりたいなと思うことがあり、半年くらい前から雑誌「文芸山口」を購読しています。「文芸山口」は山口県文芸懇話会が2か月に1度発行している文芸同人誌です。作品を投稿しているのは山口県を中心とした、いわゆる素人の文筆家ですが、それぞれの作品には一般に流布しているものにはない味わいがあります。その懇話会の事務局長さんから以前よりこの雑誌の合評会に参加しませんかとお誘いを受けていてこの度初めて参加してみました。合評会というのは「文芸山口」が発行されるごとにその号に掲載されている作品についてみんなで批評するものです。ここのこういう表現がすばらしいとか、あの文言はおかしいのではないかとかいろいろです。ただ、そうした批評をするには各作品についてある程度読み込んでいないといけないので、私は、合評会なんかに参加して大丈夫かなあと少々不安ではありました。私が参加したのは令和4年2月号についての合評会ですが、いつものように時間がないという理由でそれぞれの作品について1度ずつしか読んでいませんでした。巻頭には和歌がありその次は詩が掲載されています。私は学生時代からどうも和歌、俳句などの韻文や散文詩の読解が苦手でして今回もなんとなく~という感想しかなかったです。

合評会に参加してみると、みなさん私よりも年上で80歳を超えている方も複数いらっしゃったので、自分の意見や感想を言うのはかなり気が引けたのですが、かといって何も言わないと何のために参加しているのか分からないし、何も考えていないと思われてもいけないので、自分なりの意見を述べました。まあそこそこ存在感は示せたのかなとは思います。ただ、ほかの参加者の人はすごく深くまで読み込んでいて私なんかは足元にも及ばないというような印象でした。次回からはもっとじっくりと読み込んでから参加しようと思っています。

ところで、こうした場に参加するときにいつも思うのですが、私は自分の意見を述べる機会があるときは必ず何かを言おうと思ってます。会議や話し合い、総会などなど、みなさんいろんな場で意見表明するチャンスがあると思います。そうした場に参加しているときに何も言わないと参加している意味がないと私は感じてしまうため極力何か言うように努めています。もちろんそれは、みなさんの意見に賛成ですというようなそれほど意味のないものであってもいいのですが。フランスにホームステイしているときに地元のフランス語学校に通ってて痛感しましたが、向こうの人って授業中に何も発表しないとその人はそこにいないものとして扱うんですよね。先生が気を使って「何か意見はない?」なんて聞いてくれません。やはり、きちんと自分なりの意見を持った自分という存在ががそこにいることを示したい場合には声を上げるしかありません。日本的な「察する」とか「場の空気を読む」ということにばかり頼っているようではダメだなというのは常々感じています。もっともその場に参加している人が100人とか1000人とかいるようなときは、私も気後れして何も言わない時が多いのですが・・・

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