こんにちは。山口市のさくらばたけ事務所の司法書士山本崇です。

昨日、山口県司法書士会主催の司法書士無料法律相談に相談員として参加してきました。毎年恒例の相談会なのですが、昨年はプライベートな用事があり参加できませんでした。今年は午後のみという形で参加させてもらいましたが、相談に来られる方が非常に多く、休む暇が全然ありませんでした。2年前は相談会の宣伝が足りなかったのもあったのかもしれませんが、相談者が非常に少なく、むしろ暇をもてあましていたのでびっくりしました。

相談内容はさまざまですが、成年後見に関する相談と相続登記を放置しておいたために面倒なことになったというのが多かった気がします。成年後見業務はさまざまな司法書士が力を入れている分野です。認知症の高齢者や知的・精神的障がい者の権利を守るというのが主たる目的の制度ですが、やはり実際に業務をしていると非常に使いづらい制度であることも分かってきます。基本的に本人の財産を守ると言う制度なので、財産を使うとか投資するということはできず、そのことがかえって本人の不利益になっているようなところも多くあります。今回の相談でも、不動産を相続した人の中に認知能力に問題のある方がいるのだが、その不動産を売るのはどうしたらいいか?というのがありました(かなり内容をぼかしています)。不動産の所有者に判断能力が不十分な人がいると、基本的にはその不動産は売れません。まず売買契約の当事者になれませんから。もし、その人に成年後見の審判を申立てたとしても、本人が所有している不動産を売却するのはなかなか難しいです。家庭裁判所の許可が下りない可能性があるのです。実際に裁判所の許可が下りるか下りないか分からないのに、高い手続き費用を払って成年後見の申立をするのはなかなかハードルが高いですね。結局その相談者さんの悩みは解決できずに終わってしまいました(申し訳ありません)。

あと、驚いたのが、数十年前に他人から土地を譲ってもらったのにその登記をしていなかったために困ったことになった、という相談もありました。う~ん、不動産を譲ってもらって登記をしないというのは驚きです。昔だからのんびりしていたと言うのもあるのでしょうが。そうならないためにも登記は必ずやってくださいね。相続登記も面倒くさがらずに司法書士に依頼して早めにやっておいていただけるとありがたいです。