DELF B2の試験を受けてきました

こんにちは。久しぶりのブログ更新となります。もうとっくに春も終わり、梅雨ですね。毎日うっとうしい天気が続きますが、みなさま体調はいかがでしょうか。梅雨といえば食品の傷みやすい時期ですので、くれぐれも食中毒にはご注意ください。

さて、私はとくに体調にも問題なく、梅雨が始まる前、つまり6月1日の土曜日に福岡まで、DELFという試験を受けに行ってきました。この試験の事は以前ブログでも書いたように思うのですが、フランス国民教育省が認定しているフランス語能力についての試験です。DELFは簡単な方から、A1、A2、B1、B2とあり、それよりも難易度が高い試験はDALFといい、この試験はC1、C2とあります。つまり、DELF A1が一番簡単なフランス語の試験で、DALF C2が一番難しい試験となります。私は、昨年の11月にDELF A1とA2の試験を受けて、いずれも合格しているので、今回はDELF B1の試験を受けました。ちなみに、わざわざ福岡まで行ったのは、山口県内には試験会場がなく、一番近い試験会場が福岡だったからです。広島にも試験会場はありません。私がこの試験をなぜ受けるのかというと、単に自分のフランス語の能力を伸ばしたいからというわけではなく、私の事務所では今年からフランス語対応可としているので、それを裏打ちするための資格があった方がいいだろうからと考えたからです。なお、日本でしか通用しませんが、割と世間に馴染みのあるフランス語試験として、実用フランス語検定というのもあります。これも、昨年11月に受験し、準2級の筆記試験には合格しました。その後、準2級の面接試験を別の日に受けることになっていたのですが、試験時間を間違えて受験することができませんでした。ただ、筆記試験に合格している場合は、次回(今年の6月)の試験で、筆記試験を免除されるので、7月21日に実施される準2級の面接試験に臨む予定です。

DELFの試験に話を戻しますが、試験は、聴解(聞き取り)、文章読解、小論文、面接試験の4つのパートに分かれており、これはA1、A2も同じです。当然、それぞれの難易度は上がりますが。
まず、9時すぎくらいから集合形式での試験が行われました。これは、聴解、文章読解と小論文が含まれます。

聴解は、大きく分けて全部で3問あり、最初の2問はフランス人同士の会話を聞き取り、内容と一致する選択肢を選ぶもの。会話は街中(お店の中であったり、ホテルの受付であったり、空港であったり)でのものですので、いろいろと雑音も入ります。もう1問は、ラジオの番組、主にニュース番組の一部を聞き取るというものです。私としては、この聴解のパートが一番苦労しました。

文章読解はそこそこ長い文章などを読んで、やはり内容と一致する選択肢を選びます。これも全部で3問ありました。小論文は、今回の試験では、会社の上司からの指示に従って、それに返事をするというもので、いわゆる私たちがイメージする小論文とは違いますが、回答方法の基本は同じです。自分の意見を述べて、その意見を正当化する具体例を挙げます。また、自分の意見と対立する意見も紹介し、やはり具体例を示しましす。そのうえで、結論として、自分が一番重要だと考えることを結論に据えるわけです。
この文章読解と小論文は私にとってはかなり簡単だと感じました。

その後、昼休みを挟んで1時半ころから面接試験が行われました。これは試験官と受験者が2対1又は1対1で行います。福岡会場では、全員1対1でした。試験が始まる前に、各3名ずつが別室に移され、そこで小さな紙を2つ引くように言われます。その紙の表には面接試験での課題が書かれていますが、合図があるまで裏返したままにしておかなければなりません。合図と同時に2枚の紙をひっくり返して、そこに書かれている文章を読み、どちらか自分が扱いやすいテーマが書かれている方を選び、そのテーマについての自分の考えを面接試験のときに発表します。当然、その紙にはすべてフランス語で文章が書かれています。私は、フランスの若者が学校を卒業しても実家暮らしをしていることについてというテーマを選びました。もう一つの紙にどういうことが書かれていたかは忘れました。曰く、フランス人の若者のうち男性は卒業後も実家暮らしを続ける割合が女子に比べて大きいとありました。それについて、私自身の見解を面接官の前で説明する訳です。10分間の準備時間が与えられるので、その間にどのように話を展開させるべきか、考え、メモしたりします。言ってみれば、小論文を口頭で行うようなものです。

ただ、これは面接試験の1つのパートで、他に2種類の試験があり、まず最初は自己紹介、その次にロールプレイングで、最後が先に書いた自分の意見を述べるというものです。自己紹介は昨年受けたA1やA2よりはやや詳しめに行いました。ロールプレイングは、「フランスの図書館で本を借りたいけど、そこでは2週間しか借りることができない。でも、あなたは2週間以上借りたいと思っています。2週間以上本を借りられるように職員の人を説得してください。職員役は試験官が務めます」というものでした。自分なりにいろいろ説得のための努力をしましたが、無理です!の一辺倒だったので、それならば2週間後に本を返して、その日のうちにまた同じ本を借りることはできますかと聞くと、それは可能ですと答えてきたので、それでは2週間以上借りたいときはあなたの助言に従うことにしますと返答して終わりました。最後が、一つのテーマについて自分の意見を述べるというパート。これは、自分の意見を導入部、2つ以上からなる展開部、結論部と3部構成で述べなければなりません。もっとも、そのような指示が試験のときに伝えられたり、試験要項に記載してあるわけではなく、フランス人は子どものころから自分の意見を述べるときにそういう方法を取っているらしく、それに従わないと限りなく低い点数となるそうです。それは私が師事しているフランス人講師も言ってましたし、どの対策本にも書いてあるので、事前にわかっていたのですが、日本人には馴染みのない方法なので割と苦労しましたね。

正直、今回のDELF B1の試験の結果がどうなるかは分かりません。不合格もあり得るかなとも思っていますが、11月にも試験があるので、計画的にそして確実に合格できるように対策を取っている最中です。もちろん、11月の試験の目標はDELF B2ですが、今回不合格だったらDELF B1とB2の両方を受けるつもりです。

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