総会の季節

こんにちは。山口市の司法書士山本崇です。

6月になり今年も半年が終わろうとしていますね。6月といえば雨の季節ですが、西日本を中心に5月末に梅雨入りし毎日うっとうしい天気が続いています。今週末は天気がよさそうで助かりますが。

さて、多くの上場企業にとって6月は株主総会が開催される月でもあります。会社以外の団体でもそれに類したものがこの時期に多く開かれます。もっとも株主総会以外の総会は5月に行われることが多いように感じます。私も先月(つまり5月)だけで合計4回の総会に参加してきました。一方、今月参加予定の総会は私に関しては1回のみです。先月参加した4回のうち、2回は司法書士関係の総会です。1つは、山口県司法書士会山口支部定時総会で、もう1つは、山口県司法書士会(本会といいます)定時総会です。山口支部の総会にしろ、本会の総会にしろ、今年は役員改選の年であるため、両方に参加してきました。もっとも、私は過去2年間山口支部の支部長を務めてきたので、支部総会を欠席するわけにはいかない(むしろ主催者側)という事情もあったのですが、本会の総会は、たまには顔を出しておくかという軽い気持ちで4、5年ぶりに参加しました。少々気になる点もありましたし。会場は山口小郡の山口グランドホテルです。新幹線駅のすぐそばで交通の便もよいため毎年ここが会場となっています。

山口支部の総会も本会の総会も去年までは規模を縮小しての開催でしたが、今年は通常通り参加者数に制限を設けず、終了後は懇親会も開催するという、いわばフルスペックの開催となりました。そのうえ、役員改選と司法書士会館の建て替え問題も重なり、本会の総会については、まあまあの参加者だったように思います。昨年度の決算報告について、なかなか鋭い質問をされている会員の方がいらっしゃいました。内容については伏せますが、その質問をした方については、総会資料や毎月発行される機関紙によく目を通されてるなと感心しました。私自身、機関紙の編集委員をやっているため大変ありがたい気がしました。

決算報告では私も1つだけ質問をしましたが単なる問題提起のようなものです。そのあとの休憩時間に馴染みの役員の方から「総会が大荒れじゃないですか」と冗談交じりに言われましたが。

後半は令和5年度の事業計画案と予算案と各種規則の改正及び役員改選が審議されます。いずれも賛成多数で承認はされました。各種の規則とは、山口県司法書士会会則をはじめとした司法書士会を運営するうえでの必要なルールのことですが、これについては、毎年にように改正が行われています。もはやそれらを改正することが役員の仕事なのではないかというくらいに頻繁に改正されていて辟易とするのですが、国が関係する法律等を改正したり、新たに制定したりすることとも関係しているため、一概に本会だけの問題でもなく、仕方ないところもあります。ただ、本会の各種規則が頻繁に変わるために、山口支部の規則にも影響が出てきます。

今回、私自身、支部総会を開催するにあたって支部規則を確認してみたところ、本会の会則に抵触する規定がそのまま放置されているのが分かりました。これは過去2年間気づかなかった支部長である私自身の責任でもありますが、少なくとも10年は下らないと思われるような長期間改正が行われた形跡がなく、かなりの長期間にわたって本会の会則と支部規則とで齟齬が生じていたようです。支部規則についてはそもそもいつ制定されて、いつ改正されたかの履歴が一切残っていないため正確なところは不明です。このように制定日や改正日についての履歴もないというのはいかがなものかと思うのですが。そのため、支部総会で各種規則を改定すると総会資料に記載したところ、参加者の方からは多数のご意見をいただきました。私なりに一生懸命お答えをしたからというわけではないでしょうが、最終的には支部総会についてもすべての審議事項は賛成多数で可決承認されました。

国会や株主総会、各種団体の総会など、いろいろな組織に総会やそれに相当するものがあり、多くの場合1年に1度開催されます。そうした総会は、それぞれの組織を構成している人たちが自由に意見を表明できる場ですから、委任状を提出して欠席するよりは、みずから総会に出席して意見を述べたほうが役員としても身が引き締まると思います。それに、欠席した結果、自分たちの望んでないような事業計画や各種規定の改正がなされたとしても、あとの祭りとなってしまいます。現実問題として、総会で審議される事項が否決されることはよほどのことがない限りないのですが、それでも自ら会場に足を運んで、自分の意見を述べることは大切だと感じました。

なお、私はあと2年支部長を務めることになっているので、支部総会は言うまでもなく、本会の総会にも来年と再来年は出席すると思います。

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