司法書士のお客さんは銀行?不動産屋?

こんにちは。さくらばたけ事務所の司法書士山本崇です。今日は、司法書士が、銀行と不動産屋さんのどちらからより多くの登記をいただくことができるか書いてみます。
表題にあるように、「司法書士のお客が、銀行と不動産屋のどちらか」と考えると、答えは当然両方となります。とは言え、ひとつの司法書士事務所が、銀行(あるいは金融機関全体)と不動産屋さん(正確には宅建業者さんということになりますが)と両方から、同じくらいの登記を紹介していただけるかというと、そういうことはどちらかというと稀だと思います。
東京では、銀行などの金融機関は、提携している司法書士事務所以外には委任状を発行しないらしいので、不動産登記のイニシアチブは銀行が握っており、そういったところで開業している司法書士さんにとっては、不動産屋さんと比較した場合、銀行などの金融機関の方が、より重要なお客さんとなると思います。しかし、ここ山口ではそういった慣行は今のところなく、銀行が特定の司法書士さんと提携していたりということはありません。もちろん懇意にしている司法書士という意味では特定の司法書士さんが多くの登記案件を銀行等の金融機関からもらっているということはありますが、かといって、それら以外の司法書士さんがその銀行からまったく登記の仕事をもらえない訳ではありません。以前、ある銀行の方に聞いたことがあるのですが、銀行の立場からすると、特定の司法書士さんにばかり仕事をお願いするのは、中立である金融機関の性格からすると望ましいことではないとおっしゃっていました。

では、不動産屋さんはどうかというと、こちらは銀行からすると割と自由度が高いので、不動産屋さんが自分で好きに司法書士さんを選ぶことができます。特定の司法書士さんにしか仕事を出さないというところもあれば、とくに決めていない。誰でもいいというところもあります。特定の司法書士さんにしか頼まないという不動産屋さんから登記の仕事をもらうのはかなり難しいですが、それ以外の不動産屋さんであれば、割と仕事はいただけます。ですので、山口県あるいは山口市に限って言えば、司法書士のところにくる登記の依頼は、銀行経由と不動産屋さん経由とあり、どちらの割合が高いかは、その事務所によってまちまちとしか言えませんね。

ただ、大手の住宅メーカーは違います。ここは、きちんと提携先の司法書士さんが決まっていて、そこ以外には絶対に仕事を出しません。ですので、そういう大手住宅メーカーと提携できている司法書士事務所は、圧倒的に住宅メーカー経由での仕事が多いはずです。残念ながら、私はそういった住宅メーカーと付き合いがありません。いろいろと営業はしているのですが、なかなか一筋縄ではいきませんね。はやく提携先を見つけたいのですが・・・

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