丸山眞男著『日本の思想』再読

こんにちは。山口市役所そばで司法書士事務所をやっております山本です。

つい先日、戦後の著名な政治学者であり思想家である丸山眞男氏の著書『日本の思想』を読み終えました。私がこの本を最初に読んだのは高校生のときです。高校2年生のときの国語の先生に進められて読んだのですが、当時あまり難しい本を読むのに慣れていなかった私には、ちんぷんかんぷんでほとんど内容が理解できず、途中で挫折してしまいました。その後大学や大学院に進んで、さらに社会に出て忙しくしていたのですが、心のどこかでいつかもう一度この本を読みなおしたいなあと思い続けていました。結局、今日に至るまで再読の機会に恵まれなかったのですが、先日近所の本屋さんに行ったときにたまたま棚に並んでいるのを見つけたので、これだ!と思ってさっそく購入しました。高校生のときは、内容がほとんど理解できずに挫折しましたが、その後大学や大学院で文学、哲学、思想の勉強や研究をしたので、今度は大丈夫だろうと思って読み始めたのですが、やはり相変わらず難解な文章だなというのが率直な感想でした。ただ、内容を理解するのに苦労はしましたがそれなりに頭に入ってきましたから、私も少しは成長したなと実感できました。読んでいる間に、この丸山眞男氏の思想は非常に魅力的だなと感じ、途中からはちょっとした隙間時間にも常に読んでいたので、あっという間に読み終わりました。もし、この本を高校生のときに理解できていたらその後の私の人生も少しは違ったものになったかも知れません。それくらい面白い本でした。もう少し深く氏の思想に触れたいと思い、県立図書館で丸山眞男の全集を借りてきました。ただ、今はヘーゲルの『精神現象学』を読み進めている最中なので、この借りてきた全集は少しずつしか読み進めることができそうにないです。でも、いつかは全集をすべて読破したいと思います。ついでに言えば、小林秀雄と和辻哲郎の全集もすべて読破したいという野望を持っています。どれくらい時間がかかるのかは分かりませんが。

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