ライ麦畑でつかまえて

こんにちは。山口市役所そばの司法書士山本崇です。どうにも暑い日々が続きますが、今年は空梅雨でしょうか。このまま梅雨明けしてしまうと夏に水不足にならないか心配になります。

ところで、つい先日ふとしたことから『ライ麦畑でつかまえて』という小説を思い出し、すごく読んでみたくなったのでアマゾンで注文して買ってみました。この小説をご存じの方も多いと思いますが、アメリカの作家J.D.サリンジャーによって1950年代に書かれたものです。私が大学に入学した頃はやたらとサリンジャーの作品がブームになっていて、とくにこの『ライ麦畑でつかまえて』が人気でした。御多分に漏れず、大学生の私も買って読みました。ただ、当時は私が若かったからか分かりませんが、正直くだらない小説だなあという感想しかありませんでした。すごくぶっきらぼうな口語体で書かれていましたし、やたらと描写が冗長であるように感じ、なんだか取り留めもないつまらない作品といったイメージでした。

今回買って読んでみると、すごく面白い!とまず思いました。ぶっきらぼうな口語体→若者のとがった感情を如実に表現できている、冗長な描写→とても臨場感にあふれた描写、というように当時つまらなかったポイントが私の中でとても面白いポイントに変わりました。元来、サリンジャーの作品、とくにこの作品は若者の心を半世紀以上も捉えて支持されているのですから、今の私よりもむしろ大学生の時の私のほうが共感できてしかるべきなのでしょうが、なぜか私の場合は今読んでいるときのほうがより共感できます。そうだよなあ、若者ってこんな感じだよなって感じで。

まだ、全部読み終わっていないのですが、次は夏目漱石の『吾輩は猫である』も読み直してみなくなっています。機会がありましたら『吾輩は猫である』の感想についてもブログで書いてみます。

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