こんにちは。山口市中河原町に司法書士事務所を構えている司法書士の山本崇です。年明けから中国発の感染症が流行し始めて、ここ最近は日本人もかなり危機感を持っているようです。私の身の回りでも不特定多数の人が集まるイベントが中止になったり、延期になったりした話を聞きます。一刻も早い収束を永うばかりです。

さて、当事務所では昨年12月以来、法務省からの受託業務である長期間相続登記未了問題を行っています。これだけ聞いても何のことやら分かりませんが、一言で言うと、ある土地について、所有権移転などの登記が最後にされてから50年以上なんの登記もされていないものの所有者の戸籍を集めるというものです。最後に登記されてから50年以上経過している土地の所有者はすでに亡くなられている可能性が非常に高いわけですが、そういった土地を誰かが購入しようとした場合、所有者の相続人を探すのに非常に手間がかかるため、今のうちに相続人を私たちが洗い出しておいて、相続人名義に所有者を変えておきます。

この受託業務は昨年度も当事務所で請け負ってやっていたのですが、登記簿上の土地所有者はほとんどが江戸時代か明治時代生まれで、その所有者の相続人は少なくても5,6人、多ければ30人以上になったりしました。また、それらの相続関係を証明するための戸籍謄本なども大量で、1人の土地所有者の相続人全員を探し出した結果、戸籍などが厚さ10センチ程度になる事もありました。もちろん、それらの戸籍を全部読み解いていかなくてはならないうえ、明治時代や大正時代の戸籍を読むのは非常に苦労が多く、正直今年度は絶対に引き受けない!と固く誓っていたのです。

以前、ここのブログにも書きましたが、私の事務所では昨年10月から事務員さんを雇い入れて仕事をしてもらっています。なので、もし今年度この受託業務を引き受けても、事務員さんに手伝ってもらうことができるので昨年度ほど大変ではないだろう。それに、法律や登記などの業務をまったく経験したことのない事務員さんなので、この受託業務を通して、戸籍の読み方や相続人の確定のやり方などが身につくのではないかなと思い、今年も引き続き受託しました。

事務員さんは、最初はかなり戸籍を読むのに苦労してたように思います。そもそも昔の人の書く字が非常に読みづらいというのもあります。それに加え、家督相続やら分家、分籍、隠居、転籍などなど戸籍に特有な言葉も出てきますので、最初は頻繁に私に質問してきていました。最近はそういったこともかなり減ってきてるように感じます。ただ、ある人が亡くなった場合に誰が相続人になるのかというのがまだきちんと理解できていないように思います。それにしても、最初の頃から比べるとすごく力をつけてきているなあと感心してます。この調子なら、そのうち相続登記を全部事務員さんに丸投げできるかな~と期待しています。彼女には今年中にビジネス法務検定3級に合格すること!という宿題を出していますが、ぼちぼちではありますが検定試験の勉強も頑張っているようで期待がふくらみます。