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座禅初体験
こんにちは。山口市役所近くで司法書士をしている山本崇です。最近、気持ちのいい秋晴れが続いていますね。こういうときの土日なんかはとても家に閉じこもってられないので、あちこち出かけたりしてしまいます。それこそ先日は平郡島に行ってきましたし、今度の土日にも1泊2日の予定で行ってくる予定です。
それとは関係ないのですが、先月の10月9日に宇部市船木のお寺で座禅体験をさせてもいただきました。これは私が個人的に行ったわけではなくて、私が参加している「いちご会」という主に宇部の経営者の有志で作る団体が主催したもので、面白そうと思って参加してみました。会場となったお寺は先にも書いた通り宇部市船木にある瑞松庵というお寺です。15世紀頃に開山したそうですが、とても立派な山門を備えています。座禅体験の前に、庭園(これもなかなか素敵でした)と本堂の裏の方にある、過去のご住職様の木像及び戒名を書いた位牌が安置されているところを案内されました。その木像などがある建物の上の方には1本の何気ない木が横たえられていました。直径5センチくらいで長さは2メートルくらいでしょうか。その棒は初代住職かどなたかが使っていた由緒あるものらしく(このあたりの詳細を忘れてしまいました)、今のご住職の方も先代や先々代のご住職から、あの棒には絶対に触れてはいけないと固く言われていたそうです。
さて、そうしてこの瑞松庵の歴史などを聞かせていただいた後は、いよいよ本番の座禅体験です。私は何もない床にじかに座って足を組むのかと思っていたのですが、実際は割と厚みのある座布団のようなものをお尻に敷いてその上に座り足を組むとのことでした。お寺によっても違うかもしれませんが。また、両方の足を腿に乗せるのは初心者には大変なので、難しければ片足だけ腿に乗せても大丈夫ですよと言ってくださいました。私はさすがに年齢的に両足を乗せるのは辛かったので片足だけで乗せました。座禅の時間は1回40分。本来は45分だそうですが、今回はちょっと短めです。開始する前に注意されましたが、座禅中に居眠りしていたり、雑念が湧いたりした場合は、容赦なく警策(きょうさく)で肩をバシッと叩きますとのこと。ただ、ご住職もおっしゃってましたが、頭の中を無にすることは無理だそうです。ご住職自身も今日の晩御飯は~とか明日はどう過ごそうか~とか雑念が湧くことはあるそうですが、そういうときはすぐにその頭に浮かんだことをすっと頭の脇に流すそうです。そうやって頭に浮かんだ雑念にいつまでも囚われることを防いでいるとか。なので、皆さんもそうしてみてくださいとアドバイスをいただきました。
さて、実際に始めるにあたって40分って長いなあ、そんなにも我慢できるかなあと不安ではありましたが、ご住職からあらかじめいただいたアドバイスを参考にして、できるだけ雑念を頭に抱え込まないように必死で座禅を組んでいると、本当にあっという間に40分が過ぎ去りました。その間、警策で肩を打たれた方がお二人いましたが、私はさいわいにして免れました。
初めて座禅に参加しましたが、それで自分の中で何かが劇的に変わったということはないのですが、こうして日常の雑事から離れる時があってもたまにはいいかなと思いました。なお、ご住職は毎日朝と晩に座禅を組まれているそうです。午前は45分を1回、午後は45分を2回行ってるとか。若いころに仏道の修行をされてるわけですから、それくらい平気なのかも知れませんが、すごいなあと感心した次第です。
また機会があれば座禅体験に参加してみたいと思います。とても有意義な時間でした。